カテゴリー: 迷信にまつわるお話

それは信仰心から生まれた

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外国人に比べて、日本人は迷信や縁起を気にするといわれます。
これは信仰心の違いも大きな影響を与えていると考えられます。
外国では宗教というとキリスト教ではイエス・キリストを、イスラム教ではアッラーをといったように、特定の信仰対象を持っています。
しかし日本では八百万の神(やおよろずのかみ)という言葉に象徴されるように、この世に存在するものすべてに神様が宿っているという考え方なのです。
古くから、山の神や田んぼの神、台所の神、他にも以前流行ったトイレの神様、つまり厠の神など、ありとあらゆる場所に神様は存在していることから、外国とは異なるいろいろな迷信や縁起が発達してきたのでしょう。

先人たちに根付いた考えを知る

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日本に昔から伝わる迷信や言い伝えは、生活に根付いたものが多いといえます。
それらから先人の思いや考え方を知るのは、日本人そのものの思想や意識を知ることにも繋がり非常に興味深いものです。
洗濯物を夜に干すのは縁起が悪いといわれますが、これは死者の着物は死んだ後もずっと干しておくという風習が昔にあったことが理由と考えられます。
なぜ長い間干しておくのかというと、着物にはその持ち主の霊が宿っているのでいつかまたこの世に帰ってくるかもしれないという遺族の切ない思いがあったからでしょう。
その後、霊や死者を想像させることからこのような言い伝えができたと思われます。
この言い伝えは理に適っており、夜に洗濯物を干すと虫がついたり夜露にあたって却って湿ってしまったり、盗まれる可能性もないとはいえないことから、それらを避けるためでもあるといえます。