カテゴリー: しつけや遊びに関する迷信

悪霊のはびこる時間に爪を切るな!

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夜に爪を切ると親の死に目にあえないという言い伝えがあります。
そもそも昔の日本には近しい人が亡くなったときに自分の髪の毛や爪を一緒に埋葬する風習がありました。
このことから、爪を切るという行為そのものが縁起の悪いものだとされていたのです。
さらに夜は悪霊のはびこる時間であるということもあり、夜に爪を切ってはいけないとされたようです。
また昔は電気もなくろうそくや行灯の薄暗い灯りで爪を切ると指を傷つける恐れがあることから、それを戒めるためにこういった言い伝えができたのです。

餓鬼が集まりおねしょをしてしまう

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茶碗を叩くと餓鬼が集まるという言い伝えがあります。
餓鬼とは、いつも飢えと乾きに苛まれている仏教における鬼のひとつで、もともとは生前に悪事を働いて餓鬼道にに落ちた人間の姿なのです。
しばしば人間界に出没しては人間に取り憑いてその家の食料を食べ尽くすといわれ、人々に恐れられていたものでした。
子どもはお腹が減って食事が待ちきれなくなると、冗談半分茶碗を叩いて急かすことがあります。
これは今も昔も行儀の悪いのは同じですから、茶碗を叩くと餓鬼がやってくると子どもを怖がらせることでしつけを正す意味があったのです。
火遊びをするとおねしょをすると言い伝えもあります。
火遊びは、火事の原因になったり火傷をしたりする恐れがあります。
そんなトラブルや事故が起こる前に、何とか子どもに火遊びをさせまいと考えたのがこの言い伝えです。
おねしょをするのは子どもにとって非常に恥ずかしいこと、火遊びをするとそんな恥ずかしい思いをするぞと戒めるためにこの言い伝えが作られたのです。
このように昔の言い伝えや迷信というのは、大人が子どもに行儀や作法、社会のルールを教えるためのものでもあったのです。